脇目も振らず

欠伸をしている自分を客観的に見るための準備として、まずブルーライトから身を守る必要がある。逆光により薄い紙きれですら浮き上がる為だ。

そこで私は160円を軒下に投げ込んだ。

蜥蜴が咥えて運んだ先に件の鏡があるということは昨日の雨によって明らかにされている。

案内人、この場合案内虫と呼ぶべきか、に手を引かれ鏡の前に立つと白い虹と呼ばれる干潟に列をなすトウモロコシの群体を見た。

驚き振り返ると膝丈まで積もる雪。

それは全て短冊だったのだけれど、真実より大事なのは光の反射だと陶酔に耽る。

サクサクと小気味よく本日の目的は達成されました。

早くに起きた朝にしか出来ないのです。